「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係をめぐり、自民党は所属する全議員へのアンケートを行うと発表しました。山際経済再生相は教団との関係について報道陣から問われると、秘書が横から…。

　　　　　◇

山際経済再生相の会見で、報道陣から問われたのは、やはり「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係についてでした。

――“統一教会”の関連団体から、選挙で支援を受けたことは？

山際大志郎　経済再生相
「選挙を応援してくださっている方が、内心の自由として、『どのようなお考えをお持ちか確認をするか』と言われれば、確認はしないですね」

これまで山際大臣は、教団関連団体のイベントへの出席について、たびたび問われています。

その1つが、教団の創始者・文鮮明氏の90歳を祝うイベントが行われた2010年2月、韓国で行われたセミナーの登壇者として、関連団体のホームページに山際大臣の名前が掲載されていたことについてです。

山際大臣は25日、このイベントについて「そういうものに出席したというのは、そこ（ホームページ）に載っているのであれば、そうなのではないかと思います」と述べました。

　　　　　◇

山際大臣は26日の会見でも、4年前の教団関連団体による別のセミナーについて問われました。

――アフリカビジョンセミナーに出席したことと、平和大使協議会に（会費を）支出したのは確認できたということだが？

山際大志郎　経済再生相
「『確認できたものは、確認できた』とお答えをしていますし、『確認できていないものは、確認できていない』とお答えしたと理解いただければと思います」

――この2つに関しては、資料は残っていたということ？

山際大志郎　経済再生相
「資料は残っていないと思います」

すると、横から秘書が小声で山際大臣にささやきました。

秘書
「出席したと記憶しているのがアフリカビジョンセミナーで、支出の方は政治資金収支報告書です」

山際大志郎　経済再生相
「わかりました。今事実関係をちゃんと確認しましたが、アフリカの関連のものの出席は詳細は覚えていないけども、アフリカに関連してきた身として、出席を決断したんだと思うと答弁している」

――会議に出席したと“思う”ということですか？

山際大志郎　経済再生相
「資料そのものは残っていないものですから、マスコミ等々の報道を見ながら、自分で『出席をした』んだと。別にそのことに関して、報道が間違っているとは思いませんので、そういう報道に基づいて出席したと、私は申し上げているわけです。『思う』ではなくて、『出席したんだ』と、私自身は申し上げているつもりなんですが」

　　　　　◇

山際大臣が所属する自民党は、教団との関係について、まずは各議員が対応すべきとしていました。しかし、ここにきて、ようやく「所属する全ての議員へのアンケートを行う」と発表しました。

実際のアンケート用紙には「教団や関連団体の会合への祝電」、「会合への出席」、「献金や選挙での応援」について、その有無や回数の回答を求める項目があり、自民党は、集計後に結果を公表するとしています。

　　　　　◇

教団をめぐり、今も問題となっているのが「霊感商法」です。河野消費者相は「被害をいかに未然に防止するのか、被害の救済をどうするのか、事業者への対応をどうするのか（議論してもらう）」と述べ、「霊感商法等の悪質商法への対策検討会」の初会合を29日に行うことを明らかにしました。

（『news zero』より）