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防衛省の概算要求額、今年度比2.9%増

2013年8月30日 21:42
防衛省の概算要求額、今年度比2.9%増

 防衛省は来年度予算の概算要求を正式決定した。中国との緊張が続く沖縄・尖閣諸島などの離島防衛や、北朝鮮への警戒監視を強化する内容になっている。

 2014年度予算の概算要求総額はアメリカ軍再編経費などを含め4兆8928億円で、今年度比2.9%増えている。尖閣諸島などの離島防衛や災害対応の強化を目的に、新型輸送機・オスプレイを2015年度から陸上自衛隊に導入するため、本格的な調査費として1億円を計上した。さらに離島での有事に備え、アメリカ海兵隊のような水陸両用作戦を専門とする「水陸両用準備隊」を長崎・相浦駐屯地に置き、水陸両用車2両を追加購入するための費用13億円を盛り込んだ。

 また、中国や北朝鮮の警戒・監視を強化するため、沖縄・那覇基地に早期警戒機による「警戒監視隊」を置く他、アメリカ軍の「グローバルホーク」のような無人偵察機の15年度の導入に向け、2億円の調査費を要求している。