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2+2前に日露の外相と防衛相が個別会談

2013年11月2日 3:25
2+2前に日露の外相と防衛相が個別会談

 日本とロシアの間で初めてとなる外務・防衛閣僚会議(2+2)が2日に開催される前に、両国の外相と防衛相が1日夜、それぞれ会談した。

 岸田外相とラブロフ外相の会談では、北方領土問題の具体的な交渉を行う次官級協議を、早ければ来年1月末にも開催することで合意した。北方領土問題について、ラブロフ外相は「感情的にならず、挑発する発言を避ける環境で行う」と述べ、冷静に話し合う環境を求めた。また、来年春をメドに岸田外相がロシアを訪問し、会談を行う方向で調整することで一致した。

 一方、小野寺防衛相はショイグ国防相と会談し、安倍政権が取り組んでいる集団的自衛権をめぐる議論や防衛大綱の見直しなどについて説明した。ショイグ国防相は「自衛隊の課題や目標を説明していただき感謝する。こうした率直な話ができることは、双方の信頼向上に大きく貢献する」と述べ、理解を示したという。また、自衛隊とロシア軍との防衛交流を拡充することで一致した。