赤十字会談、焦点は日朝協議再開 記者中継
北朝鮮に残された日本人の遺骨収集問題などを話し合う日本と北朝鮮の赤十字会談が中国の瀋陽で約1年半ぶりに開催されている。現地から政治部・中村圭吾記者が中継する。
会談は6時間半が経過している。拉致問題を協議する日朝協議の再開につながるかが焦点。
朝鮮赤十字会・李虎林事務総長「今回の会談には政府の関係者も参加しているので、より重要で社会的関心も高い」
今回の会談は北朝鮮側からの呼びかけで開催が決まったもので、日本外務省の小野北東アジア課長と北朝鮮外務省の劉成日課長も同席している。このため、日朝の外務省間で日本人の遺骨収集問題以外の拉致や核、ミサイル問題について非公式に協議した可能性もある。前回の赤十字会談の直後には、拉致問題などを話し合う日朝の正式な政府間協議が実施されていて、今回もそうなるかが焦点。
こうした中、安倍首相は3日、会談を通じて拉致問題の進展を図りたい考えを強調した。
安倍首相「政府としては、拉致問題など他の懸案についても北朝鮮の前向きな対応を引き出すべく、しっかりと対応してまいります」
一方、北朝鮮側は2日、記者団に対し、政府間協議の再開に前向きな姿勢を示している。しかし、2012年12月に予定していた政府間協議が北朝鮮のミサイル発射予告などで延期された経緯もあり、日本政府は北朝鮮側の狙いを慎重に見極めたい考え。