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海自いじめ訴訟、防衛相が上告断念を示唆

2014年4月26日 0:29
海自いじめ訴訟、防衛相が上告断念を示唆

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の隊員の自殺を巡る訴訟で国に賠償を命じた高裁判決を受け、小野寺防衛相は25日、上告を断念する考えを示唆した。

 小野寺防衛相「裁判判決受けて、これはしっかり受け止める内容だと承知している。関係者・関係機関との協議が必要だと思っているが、私としては今回の判決は大変重いものだと思っている」

 小野寺防衛相は繰り返し、「判決は重いと思っている」と述べ、上告を断念する考えをにじませた。

 東京高裁は23日、「自殺を予見することが可能だった」などとして、上司の責任やいじめに関する内部調査文書の隠蔽(いんぺい)を認め、国側に約7300万円の賠償を命じている。

 また、小野寺防衛相は内部文書の隠蔽を告発した3等海佐についても、「公益通報したという理由で、不利な扱いをすることはあってはならない」と述べ、処分しない考えを示した。