終戦の日 3閣僚が靖国神社を参拝
終戦の日の15日、安倍首相は靖国神社への参拝を見送ると共に代理人を通じて供え物の代わりとなるお金・玉串料を納めた。
代理を務めた自民党の萩生田総裁特別補佐は「自民党総裁 安倍晋三」と記帳し、参拝にあたって安倍首相から思いを伝えられたと明らかにした。
萩生田総裁特別補佐「(安倍首相からは)国のために尊い犠牲となられた、ご英霊のみたまに、尊崇の念を持って謹んで哀悼の誠をささげてほしいと。ゆるぎない恒久平和をしっかりと誓ってほしいと」
安倍首相は去年の終戦の日も参拝を見送ったが、就任から1年がたった去年12月に参拝し、中国や韓国が強く反発した経緯がある。安倍首相は今年11月に行われる国際会議に合わせて日中首脳会談を実現したい考えで、それを前に中国を刺激するのを避けるため参拝を見送ったとみられる。また、安倍首相周辺は、見送りにあたっては中国、韓国との関係改善を望むアメリカに配慮した面もあると指摘している。
一方で15日は、これまでに安倍内閣の3閣僚(新藤総務相、古屋国家公安委員長、稲田行革相)が参拝した。
新藤総務相「個人の私的な行為ですから、外交的な懸念を示されることにつながらない」
古屋国家公安委員長「一国のために命をささげた方々に対する哀悼の誠をささげる、これは当然のこと」
さらに超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーも参拝した。安倍内閣からは岸信夫外務副大臣や西川京子文科副大臣。また、自民党の高市政調会長や民主党の羽田元国交相、次世代の党の平沼党首ら約80人が参拝した。
尾辻会長は先週、安倍首相に対し参拝を要請していたが、結果的に安倍首相は15日の参拝を見送った。これについて、尾辻会長は「亡くなっていった方々のために総理が国益を判断したということだと思う」と述べた。