“拉致調査”派遣 家族らから反対相次ぐ
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拉致被害者らの調査状況を確認するため政府が北朝鮮への担当者派遣について検討する中、超党派の拉致議連が16日、総会を開いた。担当者の派遣について、政府は拉致被害者家族らの意見を踏まえ最終的に決めるとしているが、家族からは派遣への反対意見が相次いだ。
総会には与野党7党の国会議員のほか、横田めぐみさんの母・早紀江さんら家族会のメンバーが参加した。北朝鮮との交渉を担当する外務省の伊原アジア大洋州局長が交渉の経過と共に、北朝鮮から平壌を訪問すれば具体的な話が聞けるだろうと提案があったことなどを説明した。これに対し、出席者からは「北朝鮮の調査は欺瞞(ぎまん)だ」「担当者を派遣しても茶番になる」などと派遣に反対する意見が大半を占めた。
横田早紀江さん「私たちも本当に早くしていただかないと。もう会えないかもしれないという状況で、専門家の方たちといろいろな所で十分な検討をしていただいて、そして一番いい知恵を持って外交に臨んでいただきたい」
派遣について安倍首相は「拉致問題を解決するには対話をしていかなければならない」と前向きだ。しかし、強い反対論の中で派遣するとなれば、より具体的な進展が求められることになる。