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邦人人質 きょう午後期限も…接触難航

2015年1月23日 10:35

 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、日本人2人を人質に取り、身代金を要求している事件で、23日午後に支払期限とされる72時間が経過する。しかし日本政府とイスラム国側との接触は難航しているもよう。国会記者会館から古谷朋大記者が中継。

 安倍首相は、22日夜も隣接する首相公邸に宿泊し、23日午前9時前に官邸に入った。政府関係者は23日朝、「できることはすべてやる」と強調しているが、「こっちが一方的にメッセージを送っているだけで、向こうからは反応がない」として日本政府としてイスラム国側に接触できていないことを明かした。人質2人の安否も確認できていないものとみられる。政府としてはとにかく交渉の窓口を開き、期限を延長することに全力を挙げている状況。

 そして身代金について政府は基本的に支払いには応じられないという姿勢だ。ただ、ある首相周辺は「日本国内は結果がどうなっても仕方がないという雰囲気ではない」と分析していて高度な政治判断を迫られることになる。