クルド人自治区 邦人が地元当局に一時拘束
今月上旬、イラク北部のクルド人自治区に入国した日本人男性が不審者と疑われて一時、地元当局に拘束されたものの、釈放された。これを受け菅官房長官は「こうした事は、ぜひ控えてほしい」と呼びかけた。
外務省によると、男性は今月上旬、トルコ経由でイラク北部のクルド人自治区に入国し、地元当局に不審者と疑われ身柄を拘束されたという。イラクの日本大使館が職員を派遣するなどして対応した結果、この男性は釈放され、すでに日本に帰国した。
「(男性は外務省が)退避勧告や渡航延期勧告を発出する場所に入った。こうした事はぜひ控えてほしい」-菅官房長官はまた、「一歩間違えれば大変な事態になっていた」として海外渡航者に対して、外務省の危険情報を踏まえた慎重な行動を呼びかけた。
外務省は現在、イラク北部に「退避勧告」などの危険情報を出している。