西川前農林水産相が政治献金をめぐる問題で、２３日、辞任したことを受けて、野党側は２４日の国会審議には応じられないと攻勢を強めている。

　野党側は、予算委員会に加え、西川前農水相が顧問を務めていた会社のリストが提出されない限りは、２４日午後からの衆議院本会議にも応じられないと攻めたてている。西川前農水相の辞任を受けて２４日朝、民主党など野党５党の国対委員長は真相の究明と首相の任命責任を追及することを確認した。また、２４日の予算委員会の審議には、「大臣が急に替わり、準備が間に合わない」などと応じず、安倍首相が出席する審議をやり直すよう求めることで一致し、与党側に伝えた。

　民主・高木国対委員長「西川農林水産大臣の辞任をめぐって、辞めたから問題がすべてクリアされた、全くそういうことではありません」

　これに対し、与党側は「審議に影響を与え申し訳ない」などと陳謝し、２４日か２５日、予算委員会で補充的な質疑を行う考えを伝えた。しかし、野党側は納得せず、２４日の審議は流会となる見通し。

　さらに、野党側は西川前農水相が顧問を務めていた会社のリストが提出されない限りは、２４日の衆議院本会議にも出席しない姿勢だ。

　菅官房長官「年度内成立に向けて、最善の努力を続けてほしい」

　菅官房長官は、来年度予算案の年度内成立を目指す方針に変わりはないことを強調した。ただ、野党の攻勢に政府・与党内には年度内の成立は難しいとの見方が出ている。