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“選挙制度協議”めぐり自民・脇氏が苦言

2015年3月25日 22:09
“選挙制度協議”めぐり自民・脇氏が苦言

 一票の格差是正などについて話し合う参議院の選挙制度協議会で、去年9月まで座長を務めていた自民党の脇元参議院幹事長は25日、自民党内で改革案をまとめられていない状況に苦言を呈した。

 脇氏「参議院自民党の案、3案出している。3案出ていること自体が、すでに、党内の意見を統一しようという努力すらできていないということで、大問題です」

 脇氏は去年9月、選挙制度改革の考え方をめぐって自民党内で溝手参議院議員会長と対立し、党の参議院幹事長を更迭された経緯がある。脇氏はまた、自民党内の議論が一部の議員のみで行われていることについて、「全議員に関わることで、意見集約のために議員総会をやってほしい」と述べた。

 参議院の選挙制度をめぐっては、最高裁が去年11月に「違憲状態」と判断した。来年夏の参院選から新たな制度を適用するため、各党はこの国会で法改正する方針を確認しているが、めどは立っていない。

 一方、衆議院では25日、選挙制度改革に関する調査会が開かれ、自民・民主・維新・公明の4党から意見を聞いた。議員定数の削減については、自民党・公明党から比例代表を30議席削減する案、民主党から小選挙区の議席を現在の295から280に減らし、比例代表でも議席を削減する案などが示された。また、維新の党は大幅な定数削減を求めた。来月8日には、少数政党で定数削減に否定的な共産党、社民党など5党へのヒアリングが行われる。