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参院選挙制度改革 与野党の意見まとまらず

2015年5月21日 22:37
参院選挙制度改革 与野党の意見まとまらず

 参議院の選挙制度改革を巡る与野党の検討会が21日に開かれた。自民党が「都道府県単位の選挙区を維持したい」などと提案したのに対し、野党側は「抜本改革とは言えず、不誠実だ」などと反発し、意見はまとまらなかった。

 与野党各党は、参議院の選挙区の「一票の格差」を是正するため、今の国会で法改正する方針。自民党は21日の検討会で、「都道府県単位の選挙区を維持し、合憲を目指す」とした上で、「選挙区の定数を6増6減する案が有力だ」と説明した。

 ただ、この「6増6減」案では「一票の格差」が最高裁判所で違憲状態とされた「4.77倍」から「4.31倍」にまでしか減らない。このため、民主党が「自民党の対応は不誠実で、与党の責任を果たしていない」と述べるなど、野党側からは批判が相次いだ。

 与野党各党は来週、改めて検討会を開くことにしているが、改革案がまとまる見通しは立っていない。