岸田首相はヨーロッパとアメリカの軍事同盟であるNATOとの首脳会合に出席しています。岸田首相の狙いは何でしょうか？ワシントンから中継です。

岸田首相はNATOの事務総長との会談を行い、ヨーロッパとアジアの安全保障環境は切っても切れない密接な関係だとして、協力を拡大する考えで一致しました。

岸田首相
「いまや欧州大西洋とインド太平洋の安全保障環境は不可分にあります」

岸田首相とNATOのストルテンベルグ事務総長は、機密情報の共有システムを強化し、偽情報への対応などについても協力を拡大していくことで一致しました。

岸田首相は現在、韓国、オーストラリア、ニュージーランドとともに、NATOの首脳会議にパートナー国として出席しています。

今回、最大の目的は、この会議で「ロシアと北朝鮮の接近」について、警鐘を鳴らすことです。

首相周辺によりますと、「北朝鮮からロシアには弾薬が流れ、ウクライナで発見されている」ということを踏まえ岸田首相はロシアと北朝鮮の軍事的・経済的な急接近はヨーロッパとアジアの共通の危機だとして、安全保障分野での連携の強化を呼びかける見通しです。