渡航先限定 返納カメラマンに旅券発給検討
シリアへの渡航を計画してパスポートの返納命令を受けたフリーカメラマンに対し、外務省は新たに渡航先を限定したパスポートの発給を検討していることが分かった。
新潟県のフリーカメラマン・杉本祐一さんは今年2月、過激派組織「イスラム国」による日本人人質殺害事件のあと、取材のためイスラム国の勢力圏であるシリアへの渡航を計画した。このため、外務省は生命や財産などの保護を理由にパスポートの返納を命じた。
外務省幹部によると、杉本さんは一旦パスポートを返納したが、先月下旬に改めて発給を申請したため、外務省は新たにシリアへの渡航を認めないなど、渡航先を限定したパスポートの発給を検討しているという。