中国を訪問している自民党の二階総務会長は２４日、北京市内で記者会見し、２３日の習近平国家主席との会談について安倍首相に電話で報告したことを明らかにした。

　記者会見で二階総務会長は、習主席との会談後の安倍首相との電話について「首相は我々の会談を注目していただけに、非常に喜んでいた」と述べた。

　一方、習主席が「歴史を歪曲（わいきょく）・美化することは許されない」と述べたことについては「帰国後、直接首相と話したい」と述べるにとどまった。現地の新聞は、「戦争を忘れないのは平和のためだ」とする習主席の発言を一面トップで報じている。

　ただ二階氏は、習主席の挨拶の大半は民間交流の促進の重要性などを訴えた前向きなものだと評価していて、雪解けを迎えた日中関係の改善をさらに推し進めたい考え。