安保関連法案 野党、3日の審議拒否の方針
与野党の対立が深まっている。安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会は理事懇談会を開き、自民党の委員長が職権で3日の委員会の開催を決めた。民主党などは反発し、3日の審議には応じない方針。
理事懇談会で、与党側は3日と今週5日に審議を行うことを提案した。これに対し野党側は、3日はフィリピンのアキノ大統領による国会演説が予定されていることなどから「十分な審議時間が確保できない」と反対した。
また、野党側が求めていた「周辺事態」の定義に関する統一見解についても、政府が2日に示した「軍事的な観点をはじめとする種々の観点から見た概念」との説明では不十分だとしている。
結局、自民党の浜田委員長は、職権で3日午後に委員会を開催することを決めたが、民主党など野党側は強く反発している。
民主、維新、共産の野党各党は3日の審議には応じない方針で、安保関連法案の審議をめぐり早くも与野党の対立が深まっている。