１９日夜、菅官房長官と維新の党の松野代表による会談が東京都内で行われた。

　会談は１時間半ほど行われ、菅長官は後半国会最大の焦点である安全保障関連法案の成立に向け、松野代表に協力を求めたとみられる。法案をめぐって政府・与党は維新の党と修正協議を行い、協力を得たい考えだが、維新の党は「応じない」としている。

　これに先立ち維新の党の安全保障調査会は、安保関連法案への対案を取りまとめた。集団的自衛権の限定的な行使を事実上認めつつ、政府が想定する中東・ホルムズ海峡での停戦前の機雷掃海など経済的な理由だけでは行使を認めない事などが柱となっている。

　維新の党は２０日、橋下最高顧問も交えて対案について議論する予定で、その結果を踏まえて近く、党として正式決定したい考え。