首相補佐官「心よりおわび」 辞任は否定
安全保障関連法案をめぐり「法的安定性は関係ない」などと発言した礒崎首相補佐官が、3日午後、法案を審議している参議院の特別委員会に参考人として出席し、自らの発言を取り消した上で陳謝した。
「もとより私は、平和安全法制(安保関連法案)において法的安定性が重要であることを認識しております。法的安定性は関係ないという表現を使ってしまったことにより、大きな誤解を与えてしまったと大変申し訳なく思います。関係者の皆様に心よりおわび申し上げます」-礒崎氏はこのように述べた上で、自らの発言を取り消した。
また、安保関連法案について「憲法9条の解釈の基本的論理はまったくかわっていない。合憲性と法的安定性は確保されている」と述べた。その上で「安全保障環境の変化も議論しなければならないことを述べる際に、“法的安定性は関係ない”という表現を使ってしまった」と釈明した。
その後、野党を代表して質問に立った民主党の福山幹事長代理は礒崎氏に対し「発言は辞任に値する。なぜ辞任しないのか」と迫った。これに対し、礒崎氏は「総理補佐官の職務に専念する事で責任を果たしていきたい」と述べ、現時点で辞任する考えはないことを明らかにした。