政府が見直し作業を進めている新国立競技場の建設計画をめぐり、自民党は７日、安倍首相に対し建設しないことも検討するよう求めた提言を提出した。

　自民党・河野行革本部長「全く造らなくてもできると思っておりますので、ゼロオプションを政府には真剣に検討をしていただきたい」

　提言では、「現在のわが国の財政状況を考えれば、オリンピックといえども無駄なコストをかけることは避けなければならない」として、新たな競技場を建設せずに開会式や閉会式は競技場以外の場所で実施することも検討すべきとしている。さらに、競技場の運営は民間にゆだね、オリンピック後にも収益をうむビジネスプランに基づいて設計すべきなどとしている。

　一連の政府の対応に国民からの不満が高まっている事を受け、党として提言をまとめたもので、安倍首相は「しっかりと受け止める」などと述べたという。