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野党が臨時国会召集を申し入れ 与党は慎重

2015年10月21日 12:14
野党が臨時国会召集を申し入れ 与党は慎重

 安倍内閣の新閣僚をめぐる問題が相次ぐ中、臨時国会を開くかどうかをめぐり、与野党の攻防が続いている。民主党など野党各党は21日午前、大島衆議院議長に臨時国会を召集するよう申し入れた。

 野党側は過去に女性の下着を盗んだと一部で報じられた、高木復興相の問題などを追及し、安倍政権に攻勢をかけたい考え。

 民主党や維新の党など野党5党は「内閣改造を受け新閣僚の考えをただす必要がある」などとして、憲法の規定に基づき、臨時国会を召集するよう、申し入れた。一方、自民・公明の与党側は21日朝、都内で幹事長らが会談し、臨時国会を開くかについては、政府と協議しつつ慎重に検討する方針を確認した。

 記者団の「(臨時国会よりも)閉会中審査を優先してやっていく?」との質問に、自民党の佐藤国対委員長は「もちろんそうです」と答えた。

 政府としては、新閣僚の問題が相次いで指摘される中、野党側の追及をできるだけ避けたいのが本音。このため、臨時国会の召集は見送り、来月、衆参両院の予算委員会で閉会中審査を行うことで理解を得たい考え。