日韓外相会談「全力で取り組みたい」岸田氏
いわゆる従軍慰安婦問題で、日本と韓国による外相会談が28日、行われる。会談に臨む岸田外相は28日朝、羽田空港を出発した。
会談は28日午後、韓国の外務省で行われる。岸田外相は28日朝に日本を出発する前、記者団に意気込みを語った。
岸田外相「たいへん重要な会談になると考えており、全力で取り組みたい」
外相会談を前に27日、約2時間にわたり日韓両国の局長級の協議が行われ、詰めの調整が行われた。韓国の尹炳世外相は「過去いつの時よりも協議が加速化している」と述べ、妥結への期待感を示す一方、「請求権協定に対する私たちの立場は今後も変わらない」とけん制した。
28日の会談で岸田外相は、慰安婦問題を蒸し返さないことや、韓国・ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去を求めるほか、元慰安婦に人道支援をするための新たな基金の創設を提案する。終了後、共同会見を行い、合意文書を交わしたい考え。
日本政府関係者の1人は「この機会を逃したら、もうチャンスはない」と話す一方、別の政府関係者は「韓国側の出方は最後まで分からない」と語るなど、最終的な妥結に至るのか、予断を許さない状況。