NHK予算案 3年連続「全会一致」ならず
NHKの来年度予算案が22日、衆議院の総務委員会で採決され、与党などの賛成多数で承認された。ただ民主党などが反対し、籾井会長の就任以来、3年連続で「全会一致での承認」を得られなかった。
NHKの来年度予算案は、受信料支払率を高める営業努力により収入が初めて7000億円を突破し、7016億円(収入ベース)だった。NHKは全会一致での承認を目指していたが、採決では自民、公明、おおさか維新などが賛成する一方、民主、維新、共産、社民が反対に回った。
子会社で起きた2億円の着服やタクシー券の不正使用など相次ぐ不祥事や、土地取引を巡る理事会や経営委員会の議事録公開の不十分さも強く批判され、籾井会長の就任以来、3年連続で全会一致による承認が果たせなかった。