自民党は、先週に続いて２日の総務会でもＮＨＫの来年度予算案の了承を見送った。相次ぐ不祥事にかかわる籾井会長の説明が十分ではないなどとして、５日の総務会で再び説明を求める。

　２日の総務会にはＮＨＫの籾井会長も出席し、来年度予算案の了承を改めて求めた。しかし、アナウンサーが危険ドラッグを所持していた疑いで逮捕されたり、子会社の社員が約２億円を着服していた疑いが発覚するなど、ＮＨＫで不祥事が相次いでいることが２日も問題視された。

　出席議員からは「責任の所在を明確にすべきだ」「幹部もしっかり襟を正すべきだ」などの意見が相次いだ。このため、２日も先週に続いて予算案の了承は見送られ、５日の総務会で改めて審議されることになった。

　一方、２日は「解説委員が無責任な評論家のような発言をしているのはいかがか」などと、放送内容にかかわる批判も出たという。これについて、二階総務会長は会見で「圧力をかけているのでは」と質問が出たのに対し「それは全く間違いだ」と述べ、圧力にはあたらないとの認識を示した。