２０１６年度予算が成立したことを受け、安倍首相は記者会見を行い、「安心して子どもを産み育てることができる社会をつくるため、来年度予算は力強い矢を放つ予算だ」と述べた。

　安倍首相「アベノミクスのあたたかい風を、全国津々浦々に届けていく。来年度予算は戦後最大のＧＤＰ（＝国内総生産）６００兆円に向けて、強い経済を確かなものとする予算であります。安心して子どもを産み育てることができる社会をつくる。来年度予算は希望出生率１．８という的に向かって、力強い矢を放つ予算であります」

　安倍首相は２９日に成立した来年度予算について、「経済対策の実を上げるためには、予算を早期に執行することが必要」として、可能なものから前倒し、実施する方針を明らかにした。また、来年４月の消費税率１０％への引き上げについて、「リーマンショックや大震災のような事態が発生しない限り、来年、予定通り引き上げていく」と述べた上で、衆議院の解散については「頭の片隅にもない」と否定した。