７日午前、参議院予算委員会での消費税をめぐる議論で、民主党の増子輝彦議員は来年４月の消費税率の１０％への引き上げは予定通り実施すべきだとして安倍首相の姿勢をただした。

　増子議員は引き上げ延期は約束違反であって、衆議院解散に踏み切ることは姿勢が問われると厳しく追及した。

　民主党・増子議員「（消費税引き上げを先送りにすると）国民にまたウソをつくことになるのではないですか。もう一度、万が一、総理が解散総選挙を狙うということがあったら、政治家としていかがなものか。自分が約束したことを、ましてや３党合意で決めたこと、守ることが信義ではないですか」

　安倍首相「従来から申し上げているようにリーマンショック、あるいは大震災の事態が発生しない限り予定通り消費税を引き上げていく考えであります。また解散については、まったく考えておりません」

　また増子議員は、福島第一原発事故による除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の準備状況をただした。丸川環境相は「今年度中に工程表を示したい」と述べる一方で、用地買収の契約は先月末時点で６９件にとどまっていることを明らかにした。

　増子議員は「そんなことで年度内に工程表が出せるのか」と厳しく批判した。