アベノミクス成功か失敗か 予算審議で応酬
来年度予算案の審議が2日から参議院で始まり、民主党の小川参議院幹事長は安倍首相に対して勤労者の収入は減っていてアベノミクスは失敗していると追及した。
民主党の追及に対して安倍首相は、雇用者全体の所得は増えているとしてアベノミクスが失敗しているとの指摘は当たらないと反論した。
民主党・小川参院幹事長「アベノミクスは失敗しているというふうに思うんですが、勤労者の収入が減っていることについてはどう思いますか」
安倍首相「総雇用者所得においては名目では増えているし、実質でも伸びている。そしてまた正規雇用の労働者についても全体的なトレンドは好転している。具体的には平均の推移を見ると、平成19(2007)年の第一次安倍内閣以来、8年ぶりに前年比でプラスに転じて、こうした実態を見てもアベノミクスは失敗しているという指摘は当たらない」
これに対して小川議員は、「夫の賃金が減っているのを補うために、妻がパートに働きに出ているのが現状だ」と指摘した。安倍首相は「世帯の所得は増えている。政権交代前よりはよい数字だ」と述べた上で、「指標を注視しながらしっかりと施策を進めていきたい」と強調した。