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安倍再改造内閣 その狙いは…政治部長解説

2016年8月4日 0:02
安倍再改造内閣 その狙いは…政治部長解説

 第3次安倍再改造内閣が3日、正式に発足した。色々な思惑が詰まった人事に見えるが、その狙いはなんなのか、日本テレビ報道局・政治部の伊佐治健部長が解説する。

 ■再改造内閣、狙いは?

 長期政権に向けた守り重視、さらに言えば火種の封じ込めが狙いだ。ただ、思惑通りにいかなかった面もあった。

 安倍首相が警戒するのは、自民党総裁の任期満了を2年後に控え、ポスト安倍への動きが加速すること。安倍首相を支える立場が明確な菅氏と稲田氏に比べ、それぞれ派閥のリーダーでもある岸田氏と石破氏は、気を許せない存在だ。

 安倍首相は今回、岸田外相を閣内に留めた。ところが、石破氏が安倍首相の要請を拒否して閣外に出た。今後、安倍政権がもし行き詰まった場合などに、石破氏が党内の反安倍勢力結集の受け皿となり、ポスト安倍一番手となる可能性もある。

 ■安倍首相の総裁任期…延長?

 安倍首相の自民党総裁としての任期は2018年まで、あと2年だ。ところが今、安倍首相の後も安倍首相という考えが、自民党で高まっている。

 自民党総裁の任期は2018年9月までだが、新しく自民党幹事長に就任した二階氏は、自民党規約を改正して、安倍首相の総裁任期の延長を検討する考えを表明している。

 二階幹事長起用は、こうした姿勢を評価したともみられているが、石破氏は3日、「再来年の話を今するのは国民としてちょっと待ってね、というところがある」と強くけん制した。

 早くも2018年の任期満了に伴う自民党総裁選をにらんだ激しい駆け引きが始まっている。