日中首脳 尖閣、北ミサイルなど今夜協議へ
中国を訪問中の安倍首相は日本時間5日午後7時半から習近平国家主席と会談する。尖閣諸島をめぐる問題のほか、北朝鮮のミサイル発射についても協議する見通し。
開催をめぐり難しい調整が続いてきた日中首脳会談は4日夜遅くにようやく日程が固まった。調整が難航した背景だが、中国が習主席の晴れ舞台、G20首脳会議で安倍首相から中国の海洋進出の問題を批判されることを警戒していたことがあるとみられる。
先月、中国の王毅外相は訪中する安倍首相を念頭に「お客さんはホストのルールに従い、マナーを尽くすべきだ」と述べ、日本側をけん制していた。安倍首相も6日からの東南アジア訪問ではこの問題を取り上げるものの、G20首脳会議の場ではあえて触れることは控える方向で首脳会談開催に向けた協議が調ったものとみられる。
会談では安倍首相から、北朝鮮が5日にミサイルを発射したことを受けて中国に北朝鮮制裁を含む国連安保理決議の完全な履行について協力を求めるものとみられる。また、尖閣諸島周辺で相次いだ中国公船の領海侵入について抗議すると共に、偶発的な軍事衝突を防ぐホットラインの運用についても協議する見通し。