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蓮舫氏“二重国籍”?説明不十分の声も

2016年9月7日 19:07
蓮舫氏“二重国籍”?説明不十分の声も

 民進党の代表選挙に立候補している蓮舫代表代行が、日本国籍の他に台湾籍を持っているのではと指摘されている。蓮舫氏は7日も「台湾籍は放棄した」と強調しているが、今後、代表選にどう影響するのかが焦点になる。

■来週に投開票が行われる民進党の代表選。今のところ優位に立つ蓮舫氏が説明に追われている。指摘されているのは、蓮舫氏の“国籍”についてだ。

■先週のテレビ出演での蓮舫氏「(Q:週刊誌やネット等のうわさで“二重国籍”で、台湾籍をお持ちなのではないかと―)今そういううわさが流布されるのは、本当にね、正直悲しいんです。私は生まれたときから日本人です」「(Q:“二重国籍”は?いま台湾籍は?)籍は抜いています」

■父親が台湾出身で、母親が日本人の蓮舫氏。日本生まれだが、当時の法律により、父親側の台湾籍を持っていた。本人の説明によると、蓮舫氏は17歳のときに日本国籍を取得。同時に“台湾籍を放棄した”と説明している。

■ところが、この台湾籍が今も残ったままになっている可能性があり、いわゆる“二重国籍”では、との指摘が出ている。

■7日の蓮舫氏「私は日本人です。生まれ育った日本に、誇りを持っていますし、愛しています。その部分では、国籍法に基づいて、正式な手続きで日本人になりました。台湾籍も放棄しています」

■改めて「台湾籍は放棄した」と強調。一方、確認に時間がかかるため、6日、改めて、台湾籍放棄の手続をとったとしている。

■日本の国籍法では、原則として“二重国籍”を禁じている。ただ、日本政府関係者は、仮に蓮舫氏が「台湾籍」を残したままにしていても日本政府が台湾を国と認めていないことなどから“二重国籍には当たらない”との見解を示している。

■この問題に詳しい弁護士も、日本の法律上、“二重国籍”にはならないと指摘する。

■国籍法などに詳しい五十部紀英弁護士「日本国籍を選択した時点で、台湾の籍は、日本法上はなくなるということになります」「台湾で国籍が残っているかどうかは、台湾側の判断ということになります。日本においては、あくまで二重国籍の問題は生じない可能性が高いと思います」

■一方、民進党の一部からは台湾籍からの離脱を証明できておらず、説明も十分とは言えないことなどから「民進党の代表として国民の理解を得られない」と、党の代表になる適格性を問う声もある。

■今後はこの問題が選挙戦に、どう影響するのかが焦点となる。