北方領土問題 安倍首相、交渉の難しさ強調
アルゼンチンを訪れていた安倍首相は日本時間の22日朝、記者会見し、来月の日露首脳会談で合意を目指す北方領土問題について、「一回の首脳会談で解決するようなものではない」と交渉の難しさを強調した。
安倍首相「(北方領土問題は)たった一回の首脳会談で解決するというようなものではありません。そんな簡単な問題ではありません」
政府関係者によると、19日にペルーで行われた日露首脳会談で安倍首相は、北方領土問題で何らかの提案をして調整が難航した模様だということで、安倍首相の発言は着地点が見えていない現状を示唆したものとみられる。
また、首脳会談でプーチン大統領が言及したものの、これまで日本政府が慎重な姿勢をとってきた北方領土での共同経済活動については、日露双方の利益を重視して判断する考えを示した。
安倍首相「北方4島の将来の発展について、日本とロシアが双方にとってウインウインの形で進めていくことが、何より重要な視点であると確信しています」
外務省幹部は「交渉はここから一気に活発化する」と話していて来月15日の首脳会談に向けて交渉は正念場を迎える。