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波乱含みも…TPPきょう参院本会議で承認

2016年12月9日 16:04
波乱含みも…TPPきょう参院本会議で承認

 TPP(=環太平洋経済連携協定)が9日午後の参議院本会議で承認された。

 TPPを巡っては、アメリカのトランプ次期大統領が離脱を表明した他、山本農水相が強行採決の可能性に言及するなど審議は波乱含みだったが、政府・与党は予定通り今国会での承認にこぎ着けた。

 民進党・徳永議員「トランプ次期米国大統領のTPP離脱宣言で発効する可能性がほとんどゼロ。TPPは死んだとも言われている今となっては、全くの独りよがりにすぎません」「まだまだ議論が尽くされていない中で拙速に数の力でTPPを成立させること、関連法案の採決を行うことは、未来に禍根を残すことになりかねません」

 自民党・三宅議員「米国の政治情勢によりTPP協定の早期発効が厳しい状況にありますが、我が国の基本方針は微動だにしません。自由で公正な経済とこれに対峙(たいじ)する国家資本主義・保護主義との戦いであります。この戦い、何が何でも勝たねばなりません」

 参議院本会議は賛成・反対討論の後、採決に移り、TPPは自民、公明、日本維新の会などの賛成多数で承認された。農業対策などを盛り込んだTPP関連法も成立した。

 TPP承認案は先月10日に衆議院を通過したため、9日を過ぎれば憲法の規定によって自然承認されることになっており、自然承認目前の採決となった。

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