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首相年頭会見“新しい国づくり”本格始動へ

2017年1月4日 17:47
首相年頭会見“新しい国づくり”本格始動へ

 安倍首相は4日、年頭の記者会見を行い、今年は「新しい国づくりを本格的に始動していく」と強調した。国会記者会館から政治部・青山和弘記者が解説する。

 安倍政権は先月、発足してから5年目に入ったが長期政権を見据え、安倍首相は国民にチャレンジする姿勢をアピールしていく考え。

 安倍首相(三重・伊勢神宮)「本年、安倍内閣は国民の皆様とともに新しい国づくりを本格的に始動してまいります。今月20日から始まる通常国会はいわば未来を拓(ひら)く国会であります」

 一方、具体的な政策としては“一億総活躍社会”の実現や経済成長を確固たるものにすることなどを挙げているが、新味に欠ける印象は否めない。安倍首相は今年、新しい国づくりと言えるような改革的な政策をどれだけ打ち出せるのかが問われることになる。


◇対する民進党・蓮舫代表の会見は?


 提案型の野党を目指して去年、代表に就任した蓮舫代表が苦慮している現状がにじんだ会見となった。

 蓮舫代表(三重・伊勢市)「ひとつずつ決める政策を前に出していく、そういう攻める年にしたいと思っています。今の政権とは違うんだという、そういう政策を決めて前に出して民進党色を国民の皆様方にお伝えしていく」

 どのような政策を打ち出して国民の支持を集めていくのか、蓮舫代表にとっては正念場の年となる。


◇今年は安倍首相が衆議院の解散に踏み切るのかも焦点


 安倍首相は改めて早期解散の可能性を否定した。

 安倍首相(三重・伊勢神宮)「(年明けから)この4日間、解散の二文字を全く考えたことはないわけで、全く解散については考えておりません」

 安倍首相は来年度予算案の早期成立に全力を傾けたいと強調した。とはいえ衆議院の任期は折り返しの2年を過ぎた。世論の動向や野党の状況をにらみながら解散のタイミングを探る1年となりそうだ。