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新元号“2019年元日から”案浮上 政府

2017年1月11日 11:44
新元号“2019年元日から”案浮上 政府

 天皇陛下の退位をめぐり、政府内で2019年1月1日に皇太子さまが新たな天皇に即位し、元号を改める案が浮上していることがわかった。

 浮上している案は、今の天皇陛下が平成30年となる2018年を区切りに退位し、翌2019年の元日に皇太子さまが天皇に即位した上で、新たな元号に改めるもの。ある政府高官は、「年の途中に元号が変われば暦の上で困ることが多い。キリの良いところでというのが一つの考えだ」としている。

 また天皇陛下は、去年8月、お気持ちを表明された際、「2年後には平成30年を迎えます」と述べられていて、政府内にはかねて2018年が節目になるとの見方があった。ただ、天皇陛下が政治に介入したとみられるのを避けるため、検討は慎重に進める方針。宮内庁幹部は、「案については聞いていないが、常識的な線で、まずこうなるだろうという形だ」と話している。

 こうした中、天皇陛下の退位について話し合う政府の有識者会議は11日も開かれていて、次回23日の会議で整理した論点を公表する方針。

 政府はさらに国会での議論も踏まえた形で、今の天皇陛下に限って退位を可能にする特例法案をこの春にも通常国会に提出する方針。