天皇陛下の退位について話し合う有識者会議は７日、６回目の会合を開き、専門家からのヒアリングを踏まえた論点の整理に入った。

　御厨・座長代理「今日はまず、とりあえず皆さんで今まであったことについて意見交換をして、こんな感じかなという相場観作りの今日は第一歩というそういう感じです」

　７日の会合では、これまでの専門家からのヒアリング内容を確認した後、初めて有識者会議のメンバーで意見交換した。この中では「皇位の安定的継承に資する客観的状況が認められれば、退位を認めても良いのでは」との意見が出る一方、「世襲制なので即位の拒否や退位の自由を認めるべきではない」という声もあった。また、「国民の心の準備や皇位継承者の準備のためにも、引き継ぎ期間を考えた方が良いのでは」との意見が出た。

　有識者会議は論点整理を経て一定の方向性をまとめ、年明けに公表する方針。