日米“ゴルフ外交”貿易など日本に要求なし
安倍首相は訪問先のアメリカ・フロリダ州でトランプ大統領とゴルフを行った。この中で、焦点となっていたトランプ大統領からの貿易などをめぐる日本への要求はなかったという。
首相周辺によると、ゴルフを通じて両首脳は外交や経済など幅広い分野で意見交換し、今後もG7サミットなどあらゆる国際会議の場で必ず首脳会談の時間を設けることで一致したという。一方、トランプ大統領からの日本の貿易や安全保障に関する要求について、安倍首相は周辺に「まったくなかった」と話しているという。
ある政府高官は今回の訪米を「こちらの思惑通りで大成功だ」としているが、ある閣僚経験者は「トランプ政権は何を言い出すかわからない。蜜月を演出するだけでうまくいくほどアメリカは単純ではない」とも指摘している。
現地時間11日の夕食会でトランプ大統領からどんな発言があるか予断を許さないが、今回の訪米で培った首脳間の蜜月関係の先に、日米が今後、どんな具体的な政策を打ち出すのかに真価が問われることなる。