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紙包み「無礼者と言って投げ返した」鴻池氏

2017年3月1日 22:58
紙包み「無礼者と言って投げ返した」鴻池氏

 大阪の学校法人「森友学園」の国有地取得をめぐる問題で、鴻池元防災担当相は、日本テレビの取材に応じ、自らは森友学園の籠池理事長側に便宜をはかったことはないとの認識を示し、3年前に理事長側からの紙包みの受け取りを拒否していたことを明らかにした。

 鴻池元大臣は、自らが便宜をはかったことはないとの認識を示す一方で、「秘書が行政側に電話くらいすることはあるかもしれない」と述べた。

 その上で、秘書がもし現金などを授受していた場合には、「私が責任を取る」と強調した。

 また、鴻池元大臣は2014年の4月に、籠池理事長側が面会の際に紙包みを渡そうとして断ったことを明らかにした。

 自民党・鴻池元防災相「土地の件で、財務省か金融庁か、何とか一つ、頼んでほしいと言って、紙包みを差し出したわけ。金だと思ったから、確かめずに無礼者と言って投げ返した。で、帰れと。ぼくはもうその場出ましたけど。その後は知りません」

 また、籠池理事長側から2014年と2015年に合わせて20万円の政治献金があり、返金するよう指示したと述べた。

 鴻池元大臣は麻生財務相の側近として知られているが、麻生派から退会する意向を伝えたという。

 一方、国会で共産党の小池書記局長がこの記録を取り上げ、政治家の関与について調査するよう求めた。

 共産党・小池書記局長「結果として森友(学園)側のシナリオ通りじゃないですか。賃貸の契約を結ぶ。交渉の段階から全経過、そして政治家の関与について全容を明らかにしてください」

 安倍首相「不当なですね、不当な働きかけはなかったと。(理財)局長から聞いているわけでありますから、そう答えているわけであります」

 また、財務省は「面会のやりとりなどの記録は残っていない」と繰り返した。