森友学園問題 自民議員の“働きかけ”追及
大阪の学校法人「森友学園」の国有地取得をめぐる問題で、日本テレビは森友学園の籠池泰典理事長が自民党の鴻池祥肇元防災担当相側に土地の価格を安くするよう働きかけをおこなっていた際の記録を独自に入手した。この記録と同じものとみられる資料が国会でも取り上げられた。参議院予算委員会で共産党の小池書記局長は、自民党議員からの働きかけがあったのではないかと追及した。
小池議員は資料によると、結果として土地の売却が籠池理事長の要望に沿う形になっているとして、政治家の関与がなかったのか調査するよう求めた。
共産党・小池書記局長「結果として森友(学園)側のシナリオ通りじゃないですか。総理、総理、総理ね。売却に至る前の段階から不可解な交渉が続いているわけです。これは私は賃貸の契約を結ぶ交渉の段階から全経過、そして政治家の関与について全容を明らかにしてください」
安倍首相「私が答弁しているのはですね、不当なですね。不当な働きかけはなかったと(理財)局長から聞いているわけでありますから、そう答えているわけであります」
安倍首相は改めて「政治家からの不当な働きかけはなかったと聞いている」と述べた。また財務省の佐川理財局長は「売買契約は締結されているので詳細な面会の記録は残っていない」と繰り返した。
これに対して小池議員は、「社会保障がどんどん切り捨てられる中で、国民の財産をでたらめに扱うようなことが許されるのか」などとして面会でのやりとりを明らかにするよう重ねて迫った。
麻生財務相は「法令に基づいて、適正な手続き、価格によって処分されたものと考えている」と強調するにとどまり主張は平行線に終わった。
一方、当の鴻池議員は1日午後、日本テレビの取材に応じ「森友学園に一切便宜ははかっていない。うちの事務所は不動産屋ではない」と語った。