×

自民党大会で総裁任期を3期9年に延長

2017年3月5日 11:48
自民党大会で総裁任期を3期9年に延長

 自民党は5日朝から党大会を開いている。この中で、自民党総裁の任期を2期・6年から3期・9年に延ばす党則の改正を正式に決めた。

 安倍首相が最長で4年後の2021年まで続投することを可能にする総裁任期の延長は異論なく了承され、党内基盤の強さを改めて示した。

 5日の党大会では、二階幹事長から党則を改正して総裁任期を3期9年に延長することが提案され正式に了承された。これにより来年9月の総裁選挙に安倍首相が出馬する道が開かれたことになるが、党内からは早くも安倍首相の再選を支持する声が出ている。

 自民党・二階幹事長「当然、引き続いて(安倍)総理を支持する。そういうことで今、政治をやっているわけですから、全く揺るぎありません」

 また党大会では憲法改正について「国会での発議に向けて具体的な歩みを進める」と従来より踏み込んだ表現を盛り込んだ運動方針を採択した。憲法改正を悲願とする安倍首相の意向を強く反映した形。

 このように安倍首相の「一強体制」を印象づける党大会となっているが、国会では大阪の学校法人「森友学園」の問題で野党の追及に対し守勢に立たされる場面も増えている。この問題をめぐっては党内からも懸念の声があがり始めており、今後の政権運営に影を落とす可能性もある。