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今国会初の憲法審査会 各党の違い浮き彫り

2017年3月16日 18:28
今国会初の憲法審査会 各党の違い浮き彫り

 今国会で初めてとなる憲法審査会が16日、衆議院で開かれた。災害時に国会議員の任期を延長する緊急事態条項などを議論したが、各党の立場の違いが浮き彫りとなった。

 16日の審査会で、自民党は非常事態に「国会議員の任期延長などの手当てを憲法上、行うことは必須だ」と述べて、憲法改正による緊急事態条項の創設を主張した。これに対し、民進党が「検討すべき事項は複雑かつ広範で、そう単純に結論を出せる問題ではない」と慎重姿勢を示したほか、公明党も慎重な意見を述べた。

 自民党は、安倍首相が悲願とする憲法改正に向け、改正項目の絞り込みなど具体的な議論を急ぎたい考えだが、各党の立場の違いは大きく、議論にはさらに時間がかかりそうだ。