国会では27日から石破首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まり論戦が本格化します。国会から中継です。

午後から行われる代表質問では、立憲民主党の野田代表や日本維新の会の前原共同代表ら野党の党首クラスが直接石破首相に質問をぶつけます。

代表質問で立憲民主党の野田代表は石破首相に対して公立の小中学校の給食費の無償化や企業・団体献金の禁止を求める考えです。

また、維新の前原共同代表は所得制限のない高校授業料の無償化を求める方針で、維新と自民・公明の与党は27日も政策担当者が授業料無償化などについて協議を行いました。

来年度予算案をめぐっては与党が国民民主とは「年収の壁」、維新とは「教育無償化」と両にらみ・両てんびんの交渉を続けています。

石破首相としては立憲民主党も含め野党側の主張を取り入れ予算案を修正してでも年度内の成立を目指す考えですが道筋はまだ見えていません。

自民党内からは「年明けからの1か月間、野党と何を交渉していたのか」「石破政権に明確な戦略はなく行き当たりばったりでやっているんだろう」と突き放すような声も出ています。

本格論戦を前に与野党ともに相手の出方をうかがっている状態で国会を様子見の空気が取り巻いています。