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“新閣僚”3人が“統一教会”との関係を明らかに…山際氏・加藤氏・寺田氏

2022年8月10日 17:48
“新閣僚”3人が“統一教会”との関係を明らかに…山際氏・加藤氏・寺田氏
山際経済再生相

第2次岸田改造内閣の新閣僚と、いわゆる統一教会との関係が相次いで明らかになっています。既に関係を明らかにしていた閣僚は今回の内閣改造で全員交代しましたが、これまで関連団体との関係を指摘されながら「調査中」だとして明確に答えないまま留任した山際経済再生相は、10日になって関連団体のセミナーに出席していたことなどを明らかにしました。山際氏に加え、加藤厚労相、寺田総務相の発言概要は以下の通りです。

■山際経済再生相

(山際経済再生相)
政治活動を行う上で、日頃より多くの個人や企業、各種団体とお付き合いをしているところでありますが、私自身が旧統一教会や関連団体と関係があるわけではありません。

その上で事務所で調べましたところ、過去に旧統一教会に関連するとされる団体のイベントに出席したことがあることがわかりましたが、いずれも通常の政治活動の一環だったと認識しております。

近年は関連団体のイベント出席などの関係は持っていないものの、反省すべきは反省し、疑念を持たれることのないよう、今後とも、社会的に問題があると指摘される団体等との関係は持たないように慎重に行動してまいります。

――イベントの出席は具体的にいつ頃、なんのイベントに何回出席したのか。選挙については支援を受けたり、旧統一教会の方のボランティアはいたのか?

(山際経済再生相)
イベントに関して事務所で調べましたところ、2018年10月のアフリカビジョンセミナーへの出席が確認されました。また、2013年に関連団体への会費支出について確認がされた。確認ができたのはこの二つです。

一方、一部で報道されているその他のイベント出席や祝電等については、事務所の資料等では確認ができませんでしたが、報道が事実とすれば反省すべきは反省してまいりたいと思います。

選挙に関してはですね、選挙活動は非常に多くの支援者やボランティアの方々にお手伝いいただいているため、お一人お一人のバックグラウンドはこれを細かく把握しているわけではありません。

しかし今後とも、社会的に問題があると指摘される団体からは選挙活動の支援を受けることがないよう慎重に対応してまいりたいと思います。

――昨日までに旧統一教会との関わりを認めた、7人の閣僚の方は皆さん今回で交代。大臣の場合は調査の結果がなぜ今日出てきたのか。なぜきのうまでに終わらなかったのか。

(山際経済再生相)
タイミングのことは、なぜといわれるというか。総理から点検したものを明らかにしてその上で、厳正に見直しをするようにというご指示がありましたので。それを受けてこのタイミングになったとご理解いただければと思います。

もちろん先般、この記者会見の席上で申し上げましたが、基本的にはですね、個人の政治活動に関わる話ですので、この大臣の記者会見という席でコメントさせていただくのは控えさせていただいてきたんですね。

しかし、総理から、そのようなご指示がございましたのでこの場でもう一度説明させていただいてご理解いただければと。

――イベントの出席があったが留任したことについては?

(山際経済再生相)
人事権者は総理でございますので、総理のお考えによるものだと思います。

――どこまでがよくて、どこからがダメという線引きが必要という指摘。総理からそういった指示があったのか?

(山際経済再生相)
昨日の電話のことはさておき。総理から閣僚に明示的に指示があったのが、当該団体との関係をまず点検するということ。それを明らかにすること。厳正に見直しをしていくようにというご指示でしたので、行動しているということ。

――旧統一教会との関係。岸田総理には関係あったことは伝えているのか?

(山際経済再生相)
総理と直接話しているということですか?

――総理がその事実をご存知?

(山際経済再生相)

それは総理に聞かないとわかりませんが。私自身が総理に直接何かをご説明するってことはしておりません。

――2013年の支出は平和大使協議会への支出であっている?

(山際経済再生相)
それに当たると思います。

――大臣は統一教会との関係をわかった上で出席されていたのか、わからずに出席してしまったという認識なのか教えてください。

(山際経済再生相)
今にして思えば熟慮に欠けると思いますが。先ほど申し上げたように、アフリカに関連するイベントだったんですね。長くアフリカ関連の政治的な仕事というものを務めてまいりまして。当時のことを思うとですね、2018 年2019年にTICADがありましたよね。ですからアフリカ関連のセミナーというのが、セミナーとかイベントがですね、各地で行われた時期だと思うんですよ。

詳しくは覚えてませんけども、その一環としてアフリカに対する理解をですね、多くの皆さんに広めていきたい、そういう思いで出席したものだと思います。

あの詳細に関しては正直申し上げてわかりましたので。詳細は覚えてないんですけれども、しかし、状況からすると、アフリカに深く関連してきた身としてですね。そのことで出席を決断したんだと思います。

ですからその団体がどのような方々が主催しているものだっていうことを明確に確認したかどうかっていうのは私にはわからないんですが。しかし、そのテーマがアフリカだったということがですね。間違いなく自分自身でいこうって決断に結びついたものだと思います。

――2013年の会費の支出、団体との関連認識どうだった?

(山際経済再生相)
2013年なのでほぼもう10年前になるもんですから。実は事務所の方にはそのときの記録というのは何も残ってないんですよ。しかし政治資金収支報告書に記載されてますから。

今までも政治資金に関しては適正に法に基づいて、処理してまいりましたので。ここに記載されてるってことは、その事実があったのだと認識しております。したがってその詳細について、調べるのは調べたんですけれども。調べる方法もないぐらい前の話なもんですから、そこの部分は、不明と言わざるを得ないです。

――イベントの出席、総理に説明されてないという話。任命権者である総理が知らないことは、(今回の人事に)影響与えていると考えているか?

(山際経済再生相)
任命権者は総理ですので、総理に聞いていただければいいと思います

――知らなくて任命した?

(山際経済再生相)
それも含めて総理でなければわからないと思います。

――点検結果、官房長官などに口頭や書面で報告するものなのか?

(山際経済再生相)
あのこの記者会見というのはですね、総理や官房長官も含めて、広く全般に対して開かれているものだと思いますので、当然私がお話をしていることは、官邸にも情報としては入るものだと認識します。

――別途総理などに報告はしない?

(山際経済再生相)
先ほどもうしあげたように、まずは点検をし、まずは明らかにして、厳正に行動を見直すようにという指示だったので指示に適切に行動して参りたい。

■加藤厚労相

(加藤厚労相)
私の場合には関係団体の会合の懇親会に会費だけ秘書が持っていったとか、あるいは地元で開かれた、これは西日本豪雨災害の復興というタイトルがついてましたけれども、そこに地元の支援者からお声もありまして私の秘書が(会合を)のぞいたと、こういった経緯もございますが、今後については今総理のご指示もありますので、そうした関連の疑いがある団体、これとの関係はきっぱりと整理をしていきたいというふうに思います。

――事実関係だけ確認させてください。2014年と16年に世界平和女性連合にそれぞれ会費1万5000円を支出しているという事実でよろしかったでしょうか。

(加藤厚労相)
ええ、あの、懇親会費としてですね、秘書が代理で、その懇親会費を持参しましたが、秘書は参加をしてません。それとあともう1回地元の会合ということであります。

あと広く言うと、マスコミからの問い合わせでは世界日報の関係で、私たしか総務会長のときに、総務会長として、取材、これ様々な取材がありまして、その一環でその取材に応じた、こういったこともございます。

■寺田総務相

(寺田総務相)
事実関係の説明をさせていただきます。組織団体としての旧統一教会とは何ら関わりが無いところでございます。

私の4年前の収支報告書にですね、私の政治団体から会費2万円という支出がございます。これはですね、当時同じ広島県人会の方で、前から知っている方でありました。ぜひ、広島県人もたくさん来る場があって、来ていただけないかと。世界平和についてのですね、ご意見をお伺いできればというお誘いでございました。

その時点では何ら統一教会であるとか関係団体であるとかの説明はなかったのでありますが、行ければ行きましょうというふうなことでお話ししたところ、結局出席できませんでした。私自身は。そしてまた代理の者も出席しておりません。

しかしですね、行ければ行きましょうと事前に言っていた関係で、会費だけは振り込ませていただいた次第でございます。したがって、事前に何らそうした関係団体であることはですね、知るすべもなく、結果として参加はしておりません。

出席はしておりませんが、会費の振り込みというところで収支報告にですね、この記載がされていたとご理解いただければと思います。以後はしっかり気をつけてですね、この社会的に問題のある団体については関係を持たないようにしたいと思います。