公明と事前協議せず提示へ 自民憲法改正案
自民党は今月下旬に召集される臨時国会に、憲法改正案を公明党との事前協議は行わず、単独で提示する方針を固めた。
憲法改正に向けた議論の進め方について、安倍首相は先月、「自民党の憲法改正案の国会提出に向けて対応を加速させる。その際には友党・公明党との調整を行いたい」と述べていた。これに対し、公明党の山口代表は「国会に具体案を出す前に協議して案を固めるという方針は取らない」などと述べ、事前協議には否定的な見方を示していた。
こうした中、自民党の憲法改正推進本部長に内定した下村元文部科学相は4日、高村前副総裁と会談し、公明党との事前協議は行わず、自民党の憲法改正案を「たたき台」として国会の憲法審査会に示す方針を確認した。まずは各党で議論できる環境を整えていく考え。