野田元首相“消費税”めぐり安倍首相と火花
国会では、安倍首相の所信表明演説に対する代表質問が行われ、国会内の会派「無所属の会」の野田前首相が質問に立った。
野田氏は、消費税率の引き上げを2度延期した安倍首相を厳しく批判した。
野田元首相「総理は(以前)『私は消費税を政争の具にしたことはございませんが、私は選挙の争点にはいたしました』と答えました。この答弁を聞いて、議席に座りながら、立ちくらみがしました。消費税引き上げの先送りや使途の変更を、突然、選挙の争点にするということは、まさに政争の具にしたと同じではありませんか」
安倍首相「消費税の使い道を大きく変更する以上、国民に信を問うのは当然のことではないでしょうか。むしろ、やらないと言ったことをやり、やると言ったことをやらない(民主党政権の)方が間違っているんだろう」
さらに野田氏は、安倍首相が消費税率の引き上げ前に国会議員の定数削減を約束したものの、「削減数が少なすぎる」などと批判した。これに対し安倍首相は、定数を15削減した実績を訴え、次のように反論した。
安倍首相「民主党政権時代に与党を形成されておられた皆さんは、果たして1議席でも削減を行ったのでしょうか」
安倍首相は、「約束を守ってないというのは、まったくあたらない」と強調した。