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「いずも」空母化へ 防衛大綱を閣議決定

2018年12月18日 11:55
「いずも」空母化へ 防衛大綱を閣議決定

政府は18日朝、今後10年間の安全保障政策の指針となる「防衛計画の大綱」を閣議決定した。「いずも」型護衛艦を事実上の「空母」とすることなどが盛り込まれている。

新たな防衛大綱では、短い距離で離陸し垂直に着陸するアメリカ軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bを導入することや、海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を改修し、F35Bを運用できる事実上の「空母」とする方針が打ち出された。

沖縄県の尖閣諸島を念頭に、海洋進出を強める中国に対する抑止力を高める狙い。

また、宇宙・サイバー・電磁波という新たな領域の重要性を明記し、宇宙領域の専門部隊の創設や、サイバー攻撃能力の保持も初めて盛り込まれた。

今後5年間の「中期防衛力整備計画」も閣議決定され、防衛費の総額を過去最高のおよそ27兆4700億円としているが、装備調達の合理化などで、およそ2兆円の圧縮を目指す方針。