自衛隊員シナイ半島派遣へ 多国籍軍監視団
政府は、エジプト東部のシナイ半島でイスラエル軍とエジプト軍の停戦監視にあたる「多国籍軍監視団」の司令部に自衛隊員を派遣する方針を固めた。
具体的には、陸上自衛隊員2人を連絡調整要員としてエジプトのシャルムエルシェイクにある現地司令部に派遣する方針。
「多国籍軍監視団」からの要請を受けて、政府はこの派遣を検討していた。薗浦首相補佐官が今月、現地を視察した結果、治安は安定していて隊員の安全は確保できると判断したもの。
今後、現地調査や事務的な調整を経て正式に決定し、春から夏をめどに派遣する見通し。
国連が統括していない「多国籍軍監視団」への自衛隊派遣は、2016年3月に施行された安全保障関連法で可能になったもので、今回が初めての事例となる。