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首相面会を野党が批判 忖度以前に“指示”

2019年4月9日 15:32
首相面会を野党が批判 忖度以前に“指示”

安倍首相と麻生副総理の地元を結ぶ道路の整備計画をめぐり、塚田前国土交通副大臣が「忖度(そんたく)発言」をした問題で、石井国交相が陳謝した。

立憲民主党の初鹿明博議員は、道路整備を要望する会に名前を連ねていた安倍首相を忖度して、調査の予算をつけたのではないかとただした。

石井国交相「このたびの塚田一郎前国土交通副大臣の発言により、国会そして国民の皆さまに大変なご迷惑をおかけしたことは誠に遺憾であります。私としてもおわびを申し上げます」

初鹿議員「この下関北九州道路は総理案件、安倍案件になったのではないか。任命権者である総理からの要望、これは私からすると指示に当たるのではないかと思いますが」

石井国交相「要望書をお受けしたということは覚えておりますけれども、総理からの指示があったとはまったく思っておりません」

一方、野党側は、去年10月25日、吉田参議院幹事長と大家参議院議員が、首相官邸で安倍首相と面会した時のやりとりについて批判を強めている。大家氏は自身のホームページに、このとき安倍首相から、「早期建設に向けた活動をしっかり取り組むようにと言葉を頂いた」と記載していた。

国民民主党・山井国対委員長代行「忖度以前にも安倍総理の指示が10月25日に出てる。安倍さんの力で進んでいるとしたら、それは不公正じゃないですかと」

面会は、辞任した塚田氏が吉田幹事長に“忖度した”とされる12月20日より前のことで、野党側は「忖度以前に、総理の指示だ」「利益誘導ではないか」などと厳しく批判している。