日米貿易交渉で“譲歩”は 野党が首相追及
国会で日米貿易交渉をめぐり、野党側は、先月トランプ大統領が来日した際、日本が不利になるような譲歩をし、夏の参議院選挙の後まで隠しておくよう求めたのではないかと安倍首相を追及した。
野党の追及は、トランプ大統領が「選挙後に大きな数字を見込んでいる」とツイートしたためだが、安倍首相は譲歩などはしていないと否定した。
立憲民主党・石橋通宏議員「(トランプ大統領は)選挙後を待つが大きな数字を見込んでいるとツイートし、また首脳会談後の共同記者会見ではTPPなんか関係ないと発言しています。額面通りに受け止めれば、農業畜産業でTPP以上に米国に譲歩したとしか考えられませんし、都合の悪い話を選挙が終わるまで隠しておくようにお願いしたとしか聞こえません。第一次産業を売り渡すような約束をしたんじゃないでしょうね。そうであれば国民に対する重大な裏切りです」
安倍首相「(ツイートは)早期合意への期待感を表明したものと認識しています。また共同記者会見での発言については、米国がTPPから離脱しているという事実関係を述べたものであると理解しています。ご指摘のような約束をした事実もまったくありません」
一方、丸山穂高議員が酒を飲んだ上で「北方領土は戦争で取り返せばいい」と発言したことについて、安倍首相は、「元島民の方々の気持ちを深く傷つける、遺憾極まりないものだ」と指摘した。