自民党総裁選“異例ずくめ”の街頭演説 過去最多9人の候補者が訴えたコト【バンキシャ!】
自民党総裁選で過去最多となる9人の候補者が、告示後初の街頭演説を行いました。14日、多くの聴衆が集まった愛知・名古屋市の現場を「バンキシャ!」が徹底取材。同じ場所にそろった総裁候補たち、それぞれが訴えた内容から見えてきたこととは?【バンキシャ!】
***
14日。バンキシャ!は名古屋市の公園へ。
バンキシャ!
「自民党の総裁選の街頭演説が行われるということですが、まだ開始まで7時間ありますが、ちょうどいま、横断幕が張られます」
総裁選のキャッチコピー「THE MATCH」と書かれた横断幕。
「ライトも普通の照明ではなく、ライブ会場という感じです」
そして…
高市早苗・経済安保相(63)
「1番バッター、高市早苗でございます」
始まったのは、過去最多9人の候補者による街頭演説。持ち時間は1人10分。バンキシャ!は、それぞれの候補者が「どんなテーマに時間を費やしたか」分析した。
さらに、集まった人たちにも注目。
バンキシャ!
「人の流れが急に出ています」
***
12日に告示された自民党総裁選。
バンキシャ!
「候補者の方々が勢ぞろいしています」
日本テレビの番組に生出演直前、翌日に控える街頭演説の話題に。
林氏
「(暑くて)集まっている人も大変だよね」
小泉氏
「90分、街頭で待たなきゃいけないって」
高市氏
「えー、じゃぁ眉毛が(汗で)流れた顔でやらなきゃいけないってこと?」
小泉氏
「僕がずっと日傘さしますから」
高市氏
「まだ眉毛があるうちにやれるならいい」
限られた演説時間については…
石破氏
「ダラダラ話しても仕方ないので」
高市氏
「元々しゃべり方がトロいんで…でも頑張ります。関西人大変なんやで! 標準語に転換する何秒かが」
***
迎えた14日。演説が始まる3時間前。
バンキシャ!
「終了まで立入禁止になっていますが、徐々に警察官が増えてきています」
会場に入るのにも、厳しいチェックが。
警備員
「お飲み物は、すべて一口ずつ飲んでもらいます」
バンキシャ!
「この方は3本持ってきたので、3本全部飲んでチェックしています」
バンキシャ!
「スプレーは中に持って入れません。厳しい!」
入場を待つ列には、こんな人たちも。
バンキシャ!
「こんにちは。皆さんおそろいの…」
自民党員
「石破です! 石破の応援を」
鳥取から5時間かけ、応援に駆けつけたという。
バンキシャ!
「石破さんの新しいポスター、どうですか?」
自民党員
「いいですよ~。自信に満ちあふれてる」
自民党員
「一応、迷子防止のために持っとる、ははは」
会場には3時間前から人が集まりはじめ、演説直前になるとこの人だかりに。こちらは、自民党の市議会議員。
自民党の市議会議員
「もう少し前に行けるかと思っていた」
バンキシャ!
「(混雑は)予想外?」
自民党の市議会議員
「予想以上」
投票権を持つ自民党員ですら、中に入れない状況に。
バンキシャ!
「9人を乗せたバスが今、公園に到着しました」
バンキシャ!
「あ!高市さん、手を振っています。茂木さん、石破さんもいます」
14日午後6時、街頭演説がいよいよ始まった。
持ち時間は1人10分。届け出順にマイクを握る。
バンキシャ!
「大きな拍手が起こりました。1番手は高市候補です」
高市 早苗 経済安保相(63)
「1番バッター、高市早苗でございます」
汗でメイクが落ちることを気にしていた高市氏だが…。1番手が功を奏し、眉毛は無事だ。
バンキシャ!は今回、9人の演説の“時間配分”に注目。
高市 経済安保相
「なんと言うても経済成長です。経済成長。わたくし高市早苗、経済成長をどこまでもどこまでも追い求めてまいります」
バンキシャ!
「経済の話が結構多いですね」
9人の候補者がそれぞれ「どのようなテーマに時間を費やしたのか」を分析。各候補が最も訴えたいことを探った。
高市氏はおよそ10分の持ち時間のうち、7分近くを使って経済・財政政策を訴えていた。
続く2番手は“コバホーク”こと、小林前経済安保大臣。最も時間を使ったのは、トップに立つことへの意気込みだ。
小林 鷹之 前経済安保相(49)
「当選4回、40代、サラリーマン家庭で育ちました。そんな私が総理総裁になることこそ、自民党が本気で生まれ変わる象徴になるんです!」
林官房長官は、経済・財政政策に時間を割いた。
林 芳正 官房長官(63)
「実質賃金プラスが何か月も、何か月も続いていく。『これ当たり前のことなんだな』と思っていただけるようになるまで、この手を緩めてはならない」
続いて4番手に登場したのは…
バンキシャ!
「いま小泉候補が…きょうもワイシャツ姿で登場です」
9人の中で最年少。駆け足でマイクへと向かう。その頃、会場近くの沿道では…
バンキシャ!
「すごい、どんどん人が集まってきた」
集まった人々は、豆粒ほどの大きさの小泉氏にカメラを向ける。演説では意気込みに時間を割いたほか、政治改革の必要性を強調した。
小泉 進次郎 元環境相(43)
「今の自民党の政策の進めるスピード、政策の強度、これを抜本的に、圧倒的に変えていかなければ次の時代に間に合わない!」
小泉氏の演説終了後、会場にある動きが…
バンキシャ!
「公園から出て行く人がいますね。ああ結構、人の流れが急に出ています」
会場をあとにする人が多く見られた。そんな中、壇上にあがったのは、最年長・上川外務大臣。初の“女性総理”を目指す意気込みを語った。
上川 陽子 外相(71)
「日本初の女性総理として、みなさんと一緒に新しい日本の景色をつくっていきたい!」
6番手は加藤 元官房長官。
加藤 勝信 元官房長官(68)
「私は国民所得の倍増。命がけで取り組んでまいります」
続く河野デジタル大臣は…
河野 太郎 デジタル相(61)
「デジタル化をこれまでもしっかりやってまいりました。今後もこれを進めてみなさんの暮らしをもっと豊かに、もっと便利に」
司会
「石破茂候補、お願いいたします」
すると…
聴衆
「がんばれ~! 石破!石破!」
声援に、思わず顔がほころぶ。演説では外交・安全保障の分野に時間を割いた。
石破 茂 元幹事長(67)
「なんとしてもこの日本国の平和、独立を守っていかなければなりません。防衛省の予算を増やす、やらねばならんでしょう」
スタートからおよそ1時間半。トリをつとめたのは茂木幹事長だ。
茂木 敏充 幹事長(68)
「小泉さんの演説も終わった、石破さんの演説も終わった。それでも熱心に残っていただいている皆さんに感謝を申し上げます」
そして…
茂木 幹事長
「この名古屋も愛知も、日本全体の経済を、必ず私、茂木敏充は再生してまいります。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます!」
聴衆を気遣ってか、持ち時間を3分以上残して締めくくった。最後は9人全員で登壇し、アピールした候補者たち。それぞれの演説の狙いとは―。
***
9人そろって初の街頭演説を行った、自民党総裁選の候補者たち。
直前に日本テレビが行った自民党員への調査では、石破氏の支持が25%で1位。2位は高市氏、3位は小泉氏だった。3人の演説をどう見たのか。
日本テレビ政治部・菅原デスク
「石破さんは防衛や防災を中心に、自分の得意分野について話した印象でした。また愛知での選挙にいかに自分が関わってきたかなど、これまで全国を回ってきた経験や実績についてアピールしたような内容だったと思います」
菅原デスク
「高市さんはいわゆる保守の色が強い政治家なんですけども、総裁選では経済成長というのを一丁目一番地に掲げているんですよね。街頭演説ということもあってか、幅広い層の人に訴えかけるような内容だったと思います」
菅原デスク
「小泉さんはこれまでの演説に比べると選択的夫婦別姓の割合がやや少なくて、上位には入ってきませんでした。意識してるのかどうかは分からないんですけども、自民党内には小泉さんの支持が伸び悩んでいるのは、この選択的夫婦別姓に賛成しているからだという指摘もあがっています」
総裁のイスに座るのは果たして…。投開票は、27日に行われる。
*9月15日放送「真相報道バンキシャ!」より
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14日。バンキシャ!は名古屋市の公園へ。
バンキシャ!
「自民党の総裁選の街頭演説が行われるということですが、まだ開始まで7時間ありますが、ちょうどいま、横断幕が張られます」
総裁選のキャッチコピー「THE MATCH」と書かれた横断幕。
「ライトも普通の照明ではなく、ライブ会場という感じです」
そして…
高市早苗・経済安保相(63)
「1番バッター、高市早苗でございます」
始まったのは、過去最多9人の候補者による街頭演説。持ち時間は1人10分。バンキシャ!は、それぞれの候補者が「どんなテーマに時間を費やしたか」分析した。
さらに、集まった人たちにも注目。
バンキシャ!
「人の流れが急に出ています」
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12日に告示された自民党総裁選。
バンキシャ!
「候補者の方々が勢ぞろいしています」
日本テレビの番組に生出演直前、翌日に控える街頭演説の話題に。
林氏
「(暑くて)集まっている人も大変だよね」
小泉氏
「90分、街頭で待たなきゃいけないって」
高市氏
「えー、じゃぁ眉毛が(汗で)流れた顔でやらなきゃいけないってこと?」
小泉氏
「僕がずっと日傘さしますから」
高市氏
「まだ眉毛があるうちにやれるならいい」
限られた演説時間については…
石破氏
「ダラダラ話しても仕方ないので」
高市氏
「元々しゃべり方がトロいんで…でも頑張ります。関西人大変なんやで! 標準語に転換する何秒かが」
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迎えた14日。演説が始まる3時間前。
バンキシャ!
「終了まで立入禁止になっていますが、徐々に警察官が増えてきています」
会場に入るのにも、厳しいチェックが。
警備員
「お飲み物は、すべて一口ずつ飲んでもらいます」
バンキシャ!
「この方は3本持ってきたので、3本全部飲んでチェックしています」
バンキシャ!
「スプレーは中に持って入れません。厳しい!」
入場を待つ列には、こんな人たちも。
バンキシャ!
「こんにちは。皆さんおそろいの…」
自民党員
「石破です! 石破の応援を」
鳥取から5時間かけ、応援に駆けつけたという。
バンキシャ!
「石破さんの新しいポスター、どうですか?」
自民党員
「いいですよ~。自信に満ちあふれてる」
自民党員
「一応、迷子防止のために持っとる、ははは」
会場には3時間前から人が集まりはじめ、演説直前になるとこの人だかりに。こちらは、自民党の市議会議員。
自民党の市議会議員
「もう少し前に行けるかと思っていた」
バンキシャ!
「(混雑は)予想外?」
自民党の市議会議員
「予想以上」
投票権を持つ自民党員ですら、中に入れない状況に。
バンキシャ!
「9人を乗せたバスが今、公園に到着しました」
バンキシャ!
「あ!高市さん、手を振っています。茂木さん、石破さんもいます」
14日午後6時、街頭演説がいよいよ始まった。
持ち時間は1人10分。届け出順にマイクを握る。
バンキシャ!
「大きな拍手が起こりました。1番手は高市候補です」
高市 早苗 経済安保相(63)
「1番バッター、高市早苗でございます」
汗でメイクが落ちることを気にしていた高市氏だが…。1番手が功を奏し、眉毛は無事だ。
バンキシャ!は今回、9人の演説の“時間配分”に注目。
高市 経済安保相
「なんと言うても経済成長です。経済成長。わたくし高市早苗、経済成長をどこまでもどこまでも追い求めてまいります」
バンキシャ!
「経済の話が結構多いですね」
9人の候補者がそれぞれ「どのようなテーマに時間を費やしたのか」を分析。各候補が最も訴えたいことを探った。
高市氏はおよそ10分の持ち時間のうち、7分近くを使って経済・財政政策を訴えていた。
続く2番手は“コバホーク”こと、小林前経済安保大臣。最も時間を使ったのは、トップに立つことへの意気込みだ。
小林 鷹之 前経済安保相(49)
「当選4回、40代、サラリーマン家庭で育ちました。そんな私が総理総裁になることこそ、自民党が本気で生まれ変わる象徴になるんです!」
林官房長官は、経済・財政政策に時間を割いた。
林 芳正 官房長官(63)
「実質賃金プラスが何か月も、何か月も続いていく。『これ当たり前のことなんだな』と思っていただけるようになるまで、この手を緩めてはならない」
続いて4番手に登場したのは…
バンキシャ!
「いま小泉候補が…きょうもワイシャツ姿で登場です」
9人の中で最年少。駆け足でマイクへと向かう。その頃、会場近くの沿道では…
バンキシャ!
「すごい、どんどん人が集まってきた」
集まった人々は、豆粒ほどの大きさの小泉氏にカメラを向ける。演説では意気込みに時間を割いたほか、政治改革の必要性を強調した。
小泉 進次郎 元環境相(43)
「今の自民党の政策の進めるスピード、政策の強度、これを抜本的に、圧倒的に変えていかなければ次の時代に間に合わない!」
小泉氏の演説終了後、会場にある動きが…
バンキシャ!
「公園から出て行く人がいますね。ああ結構、人の流れが急に出ています」
会場をあとにする人が多く見られた。そんな中、壇上にあがったのは、最年長・上川外務大臣。初の“女性総理”を目指す意気込みを語った。
上川 陽子 外相(71)
「日本初の女性総理として、みなさんと一緒に新しい日本の景色をつくっていきたい!」
6番手は加藤 元官房長官。
加藤 勝信 元官房長官(68)
「私は国民所得の倍増。命がけで取り組んでまいります」
続く河野デジタル大臣は…
河野 太郎 デジタル相(61)
「デジタル化をこれまでもしっかりやってまいりました。今後もこれを進めてみなさんの暮らしをもっと豊かに、もっと便利に」
司会
「石破茂候補、お願いいたします」
すると…
聴衆
「がんばれ~! 石破!石破!」
声援に、思わず顔がほころぶ。演説では外交・安全保障の分野に時間を割いた。
石破 茂 元幹事長(67)
「なんとしてもこの日本国の平和、独立を守っていかなければなりません。防衛省の予算を増やす、やらねばならんでしょう」
スタートからおよそ1時間半。トリをつとめたのは茂木幹事長だ。
茂木 敏充 幹事長(68)
「小泉さんの演説も終わった、石破さんの演説も終わった。それでも熱心に残っていただいている皆さんに感謝を申し上げます」
そして…
茂木 幹事長
「この名古屋も愛知も、日本全体の経済を、必ず私、茂木敏充は再生してまいります。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます!」
聴衆を気遣ってか、持ち時間を3分以上残して締めくくった。最後は9人全員で登壇し、アピールした候補者たち。それぞれの演説の狙いとは―。
***
9人そろって初の街頭演説を行った、自民党総裁選の候補者たち。
直前に日本テレビが行った自民党員への調査では、石破氏の支持が25%で1位。2位は高市氏、3位は小泉氏だった。3人の演説をどう見たのか。
日本テレビ政治部・菅原デスク
「石破さんは防衛や防災を中心に、自分の得意分野について話した印象でした。また愛知での選挙にいかに自分が関わってきたかなど、これまで全国を回ってきた経験や実績についてアピールしたような内容だったと思います」
菅原デスク
「高市さんはいわゆる保守の色が強い政治家なんですけども、総裁選では経済成長というのを一丁目一番地に掲げているんですよね。街頭演説ということもあってか、幅広い層の人に訴えかけるような内容だったと思います」
菅原デスク
「小泉さんはこれまでの演説に比べると選択的夫婦別姓の割合がやや少なくて、上位には入ってきませんでした。意識してるのかどうかは分からないんですけども、自民党内には小泉さんの支持が伸び悩んでいるのは、この選択的夫婦別姓に賛成しているからだという指摘もあがっています」
総裁のイスに座るのは果たして…。投開票は、27日に行われる。
*9月15日放送「真相報道バンキシャ!」より