空自トップ「気球撃墜は可能」認識示す 武器使用可能の新解釈も発表
航空自衛隊のトップである井筒航空幕僚長は、領空侵犯した気球を撃墜することは「可能」との認識を示しました。
「中国の無人偵察用気球」とみられるものをめぐっては、高度が高い場合などには、自衛隊の戦闘機では撃墜することが難しいのではないかとの指摘が出ていました。
航空自衛隊・井筒空幕長
「高い高度や大きさが小さい場合などは、難易度が増すと考えられますが、航空自衛隊の戦闘機から、空対空ミサイルを発射する等の手段によって気球の破壊については、こちらについても可能と考えています」
井筒空幕長は、このように述べ撃墜は可能との認識を示しました。
一方、気球にはパイロットがいないので「正当防衛」の前提となる「警告」を行っても反応がないことが想定され、武器の使用ができるかどうか不明確との指摘がありました。
このため、防衛省は、無人の気球や飛行船について、航空機の安全な飛行を阻害する可能性がある場合などには、「正当防衛」などにあたらなくても、武器の使用を可能とする新たな解釈を発表しました。