国の「基金」に厳しい指摘も 秋の行政事業レビュー
政府の事業に無駄がないか検証する「秋の行政事業レビュー」が行われ、河野行革担当相らが残高が16兆円以上にのぼる国の「基金」などについて議論しました。
河野行政改革担当相
「現在の財政状況をふまえると、やはり限られた資源をいかに有効に使っていくかということを考えなければいけないと思う」
レビューでは複数年にわたって使うことができる一方、残高が16兆円以上に膨れあがっている「基金」などの検証が行われました。
河野行政改革担当相
「いつまでにやったらいいのか分かりません。でも予算を下さいというような基金の付け方では、これはなかなか難しい」
現在、国には少なくとも100を超える「基金」が設置されていますが、このうちスタートアップの研究開発を支援する基金には、有識者から「具体的な成果目標や終了予定時期が定められていない」といった厳しい指摘が相次ぎました。
河野行政改革担当相
「基金に関する制度的な見直しも、考えていく必要があるのではないか」
河野行政改革担当相は、岸田総理大臣に検証内容を報告するとともに、全ての「基金」について改めて見直しを検討する考えを明らかにしました。
行政事業レビューは、12日まで行われます。